「いつか」。きっといつの日にか田舎暮らしを始めようと考えている人は多いと思いますけれど、私はようやく実行に移すことができました。
未曾有のコロナ渦の中ですが、世の中が変革を求めているという雰囲気がどことなく出始めていると思います。
田舎暮らしに求めるものは、人によってさまざまかと思いますが、私は超々高齢化が進んでいる長野県の過疎地域に引っ越してきました。理由はいくつもあるのですが、ちょっと人には理解されない部分もあると思います。
おそらく理解されないであろう理由
- 寒い地域
- 超不便
- 過疎
この3つが理由として挙げられるのは、他人にはおそらく理解し難いと思いますが、私には明確な理由があります。
まず、寒い地域であること。これは年々進む温暖化にあります。私の移住先は標高500~1000mまである、ほぼ山という地域。10年ほど前までは雪も多く、りんごの栽培も適地ではないくらい冬は冷え込む地域でした。しかし、今ではふじの栽培も適地。関東の近年の異常な暑さに危機感すら感じていました。人類の歴史上、物を温める技術というのは比較的簡単ですが、冷やすのはそれ以上にエネルギーがかかる。おそらく私の子が大きくなる頃には雪を見られる地域は激減するでしょう。
快適さだけを求めることは、一時に過ぎません。私の孫の代には人口も爆発し、地球全土で土地を求めてさまざまな苦労が出るでしょう。子供たちに残してあげられるものは何か。それを考えれば、豊かな自然(厳しい環境)と生きる力を残してあげたいと考えた末の決断でした。
不便さはテクノロジーが解決してくれるでしょう。とりあえず、日本国内にはほぼどこでもアマゾン届きますから。
過疎というのは、非常に難しい問題です。東京一極集中がコロナで緩和され始めたと言っても、関東に集まる構図は今後も続くでしょう。
若者が流出してしまった地域で、頭と体と心を全力で使って何ができるか、それが自分にとっての移住に他なりません。
年末に慌ただしく引越し作業を終えて、早一ヶ月。コロナ禍にもかかわらず、声をかけてくれる方々に感謝しつつ、早く地域に馴染みたいと思っています。